提督の決断・居酒屋鳳翔
2014年 07月 26日
鴨艦隊の山城さんが時雨を押し倒した理由もその辺にあるのかもしれませんげふんげふん。
が、しかしとてもいい刺激をうけたので、私も負けじと描いてみました!
いやすみません、最近ちょっとしたホ級ブームなのです。
しかしホ級ブームは以前から、多くの艦娘の間で盛り上がっているのですよ。
提督の皆様も聞いたことがあるはず。
「ホキュウか……。ありがと」
「ホキュウはマジでうれしいなあ!」
「ホキュウ、おそーい!」(?)
てな感じで、このブームに終わりはみえません。
……まあその、先人も多数おられるようですが、補給がホ級に聞こえる病にちょいと取り付かれているのですよ。
でも、こんなことでもないとホ級の細かいところなんて見なかったでしょうから、意義あるものと思っています。棲艦のデザイン、なにげに面白い。
↑の絵だとそのまんまなので、少し自分なりに描き直してみたところ、
お、ちょっとかわいくね? ホ級ちゃんはブラックコーヒーがお好き。
ちなみに、個人的ホ級(補給)ボイスナンバーワンはいまのところ五月雨さんであります。
「やったー! ホキュウ!」
そんなに好きなんかい、とツッコミたくなる歓喜ぶり。ホ級の嫌いな艦娘などいないのです。ただ、行き違っているだけなのです。
半月ばかり延々と羅針盤に嫌われていた3-4北方海域全域、突破しました。
がしかし、当然のごとく飛龍には会えず。めぼしいところのドロップもなし。ついでに、4-4がまだなので次エリアへ道が開ける演出もなし、ないない尽くしの寂しいクリアになりました。
4-4カスガダマにも一度出撃。対潜要員浦風さんと、航標的に同じく対潜装備を積んだ大井さんの活躍でけっこうすんなり進みましたが、ボス前で撤退。こっちはまあ攻略記事など見て、これからですかね。
さて折り畳んだ先はSSになります。
『居酒屋兆治』を以前読んだとき、なんかこう、この感じで「居酒屋鳳翔」をやれんものか、と思いまして。
他のSS同様渋に上げたのですが、なんとなくこれはここでも公開してみようかと。こういうシチュの話を私が書けたのは、ひとえに日ごろお付き合いくださる提督、ソ連の皆様のおかげですゆえ……。
まあお時間と興味がありましたら、ということでひとつ。
鳳翔の店はもともと物置だったのを改装したものだ。店に出ると鳳翔はまずガラス戸を開け放ち、床をはき、カウンターを拭いて、時間のかかる煮込みやおでんの仕込みにかかる。毎日あける店なら継ぎ足しで火をいれるのだが、不定期なので作り置きはできない。
大根の面をとり、冬瓜をむき、昆布をしいた鍋を火にかける。もう一つ寸胴も水を入れて沸かす。そこで一旦店を出て、ポリバケツにゴミが残っていないか確かめ、周囲を念入りに掃除する。
「あら?」
店に戻って鳳翔は驚いた。いつの間にかカウンターに入り込んだ瑞鶴が、サヤエンドウの筋をとっている。
「鳳翔さん、今日、お店あけるんだ」
「ええ。しばらく出撃はないみたいだから」
空母の誰かしら、手伝ってくれることはままあるが、瑞鶴はめずらしい。客としても、あまり来ないのだ。L字のカウンターの両端に陣取り、しばらく二人とも黙々と作業する。
「お、早いな。いいかい?」
長門がからりと戸口をあけて、鳳翔は、看板ものれんもまだだったと気づく。任務から戻ってきたところと思しき長門はゆったりしたシャツに身を包み、一番端の席につく。
「看板娘かい」
瑞鶴が笑う。「鳳翔さん、こちらビール出す?」
「長門さんは、これ」
冷やした古酒を分厚いガラスのグラスに注ぐ。生らっきょうを刻み花鰹をのせて添えたが、たぶん手をつけないだろう。長門はグラスを額にあてるようにして、少し色のついた酒を揺らして眺めている。
泊地をかこむ森の上にあざやかな夕焼けが降りてくる。鳳翔の背後から近づいてきたプロペラ音が頭上を過ぎ、道をはさんだ向かいに伸びる、荒地をならしただけの滑走路めがけ、双発の飛行艇がゆっくり旋回していく。
鳳翔は椅子に座って、鳥を串にさしていく。瑞鶴はおぼつかない手つきでキャベツをかんぴょうで巻いている。小さくうなずいてやると、嬉しそうにしている。
鳥皮、つくね、そしてハツ。あざやかな赤。おでん鍋がくつくつ音を立て始める。
「やれやれ、参ったー」
どっかり椅子に沈み込んだのは青葉だ。たっぷり一分ほどもカウンターに突っ伏して、がばりと起き上がる。「きゃ」と仰け反った瑞鶴も気に留めず、青葉は据わった目つきを鳳翔に向けた。
「旗艦は嫌だってずっと言ってるのに、あのアホ司令官、ぜんぜん聞いてくれないんですよ!? 三回連続ですよ? しかもいっつも癖のある連中ばっか。青葉もう嫌になっちゃう」
「信頼されてるのね」
「違いますそんなんじゃないんです、司令は青葉のこと嫌いなんですよ……。いつもこっそり写真撮るから……新聞にのせたりするから……」
「こんにちわぁ、鳳翔さん」
するりと店に入ってきた愛宕が青葉の横に座る。カウンターの対面はすべて引き戸だが、ほぼ同時に鳳翔に近いほうをガラリとあけた天龍が「今日やってんのか、ラッキー」と席につく。
「女将、ビールくれよビール」
「あー! バカ軽巡」青葉が腰を浮かせて指さした。
「なんで戦艦に喧嘩売るのさ! 青葉もう帰投するまで針のむしろで、もう」
「これは旗艦殿、お疲れ様です」
わざとらしく敬礼した天龍が、自分で注いだコップを一気にあける。「くわあ、うめー!」
「愛宕、なんにする?」
瑞鶴が近寄って訊いている。炭火を加減して鳳翔は鳥を焼きはじめる。
「だってよー、あいつら火力自慢ばっかだからむかつくんだよな。二時間でもほっときゃ喋ってんだぜ? ほかに話題がねーのかよっての」
「だからって、私の旗艦のときはやめてよ!」
店の隅をうかがうと、長門の姿はとっくに消えている。めずらしく空になった小皿にはさんで紙幣が一枚残っている。必要経費は酒保から出るからいらないといつも言っているのだが、長門は多めに置いていく。
表の看板に灯をいれて戻る。瑞鶴がカクテルグラスと小鉢を愛宕の前に置いた。
「ほら、カルーアミルクと塩辛。……合うの?」
「うふふふ」
「青葉にもっ! 注文を!」
振り返った青葉が鳳翔の袖にしがみつく。一滴も飲んでいないのに顔が赤い。
「お酒?」
「たまごプリンください!」
天龍が大笑いしながら冷奴を突き崩している。その後ろの戸があいて、「二人ー」と、隼鷹と龍驤があらわれた。
「お、キミ、なにしとん」
龍驤がめざとく瑞鶴に気づく。
「見りゃわかるでしょ。お手伝い」
「なんだい、罰ゲームかい?」
隼鷹はニヤニヤしながら並ぶ酒瓶のラベルを読み上げている。焼き物、揚げ物の注文が増えはじめた。長門のいた端っこに妙高と足柄の姉妹が陣取り、愛宕の話にうなずく明石の耳たぶには機械油の染みが残っている。小さな店はあらかた満員である。
「あーそっか、じゃあさっきの飛行機」
つくねを食べたあとの串を、明石は天井へ向けた。
「ええ、提督のお守りでね、軍令部までね。疲れたわー」
「お守りね。あはは、確かに子供っぽいとこあるけれど」
「元気よく挨拶するまではいいんだけど。そのあと黙っちゃうから、私が話題を出さなきゃならないのよ」
猫背になった愛宕が手袋をはずす。茄子を揚げる鳳翔の後ろでプロペラ音がしたが、さっきとは違う。頭上を飛び越えようとする97式艦上攻撃機をやさしく捕らえ、首をすくめる隼鷹にしかめ面をつくって渡す。
「酔うたら艦載機飛ばす癖ー、あかんで自分」
「大丈夫大丈夫、このぐらいで酔わないから」
「そこ心配しとるんとちゃうわ」
「赤城、遅いな」
龍驤との、漫才みたいなやりとりにぼそっと隼鷹が付け足すと、瑞鶴の背中がぴくりと跳ねた。プリン三つに大根のサラダ、焼き鳥二本とおかしなルートで進軍した青葉が「ごちそうさまー」と丸椅子を降りる。
いつの間にか日はとっぷり落ちている。白熱電球の並んだ短い庇に、小さな甲虫がコツコツ体当たりを繰り返している。
妙高が先に帰り、天龍と隼鷹たちの間に席を移して盛り上がっていた足柄が不意に黙る。彼女らの背後でガラス戸をあけようとガタガタ頑張っているのは伊168(イムヤ)である。
「開けてあげて。そこ、たまにつっかえるから」
天龍が戸を引っ張ると168が店内に転がりこむ。水着ではなくセーラー、ショートパンツにサンダル履きの彼女は、「鳳翔さん、お願い」と抱えていた小ぶりの両手鍋を差し出した。
「はいはい。煮込みでいいのかしら」
「うん。ご飯とかは食堂から持ってきてくれたから」
鳳翔が取り分けている間、ニヤニヤと好奇の視線を向ける出来上がった連中の中、168は居心地悪そうにしていた。
「はい、零さないよう気をつけてね」
「ありがとう」
「なんや、提督はまーだ仕事しとんのかい」
帰ろうとする168に、関西弁が伝染した隼鷹が声をかける。
「そうみたい」
「一緒に食うんやろ」
「うん」
「気ぃつけや」龍驤が身を乗り出した。「夜になると豹変するでアイツ。泣かされた艦娘は数知れずや」
「あんたたち、もう帰りなさいよ」
瑞鶴が菜箸を打ち鳴らす。168の消えた暗がりから歩いてくるのは陽炎だ。指をさして「ほら、やってるじゃないー」と誰かに声をかけている。
「しまった、整備の途中だったんだ」
鳥雑炊をさっさとかきこみ、明石が立ち上がった。お疲れー、お疲れさん、と店のあちこちからねぎらいが飛び、明石は決まり悪げに頭をかく。
ガチャン、ガタガタ!
「鳳翔さん、一杯くれないか」
店の入り口から手を差しのべているのは日向だ。巨大な艤装をつけているから戸口にひっかかり、中に入れないのである。鳳翔と瑞鶴は顔を見合わせる。
「こら旗艦。これから出撃でしょ! 何やってるのよ」
さいわい、同じく武装した五十鈴が日向の後ろから現れて店から引き剥がした。不思議そうに日向が五十鈴を見た。
「駄目だろうか?」
「駄目にきまってるでしょ、さあ行くわよ! 鳳翔さん、お騒がせしました」
「無念だ……」
後ろ向きに引きずられていく日向が手を振るように砲塔をまわし、店は笑いに包まれる。十時をまわり、皿を洗う鳳翔を手持ち無沙汰に瑞鶴が見ている。
「じゃーな」
天龍が椅子を降りた。ほどいたネクタイを指でくるくる回しながら去っていく。空のビール瓶二本と、標本かというぐらいに綺麗に食べつくされた焼いたアジの骨が見送る。
足柄はまだ飲んでいる。愛宕と軽空母二人は三々五々帰り、かわりに戦艦が二人やってきた。もりもりと食べた陽炎はすぐ引き上げ、つれてきた初風はカウンターの奥でおでんの大根を切り崩しながら、スパークリングワインをちびちび減らしている。
赤城がやってきたとき、注文が途切れた鳳翔は瑞鶴に、せがまれて揚げ油の温度の見方を教えていた。
「すみません鳳翔さん、お酒を、ぬる燗で」
食事はどこかですませてきたらしい。赤城が猪口に口をつけるのを、菜箸から溶いた小麦粉の垂れるのも構わずに、瑞鶴はじっと眺めていた。
静かに坦々と、早くも遅くもないペースで赤城は飲む。そこには普段の彼女と同じく、やんわり人を寄せ付けない気配があった。椅子を三つあけて扶桑と霧島が静かに飲んでいる。二人は別々に来店したが、隣り合わせて座るとしばらく、砲術角度がどうの姿勢がどうのと、真面目な話をしていた。
「赤城さん。加賀さんは、どうだったの?」
手前の扶桑が不意に振り向き、店中の全員が赤城を見る。ちょうど口元に酒を運んでいた赤城は、小さな水面に目を落とし、唇に猪口を押し付けてから、カウンターに置いた。
「大丈夫ですよ」
「あれ、今日、退院だったんだっけ? っく」
小さくしゃっくりをした足柄は、相当飲んだはずだが顔色が変わっていない。「そうね」と赤城はちらりと目を泳がせ、含み笑いを酒で飲み干した。「大丈夫です、元気でしたよ」
中身の閑散としたおでんのタネを、瑞鶴が端によせてそろえている。戦艦二人は二人とも色の濃い洋酒のグラスを持ち、小声で何か言い交わし、一人は口づけ一人は揺らした。
赤城が空になった徳利をつまんで振る。
「鳳翔さんも、ちょっと飲みませんか」
「そうね……」
時計を見上げて、鳳翔はうなずく。燗をつけている間にメザシをさっと炙り、たっぷりの大根おろしをのせる。渡し板をあげてカウンターをまわり、赤城の隣に腰をおろした。あなたも座ってていいわよ、と言うが瑞鶴は首を振り、鍋を洗い始める。
「怒ってましたよ。誰かさんが、見舞いにもこないって」
とくりとくりと、赤城が鳳翔の猪口に注ぐ。カウンターの内側から落ち着きのない視線が注がれている。鳳翔は小さく噴き出した。
「あなたも人が悪いわね」
「ええ?」
「嘘でしょう」
「ええ、嘘です」
濡れたままの手がカウンターの上の段にぴたんと置かれる。憤然と身を乗り出す瑞鶴に目を合わせず、赤城はメザシを頭から噛みちぎった。
「わたし、私だって、本当は、毎日お花でも贈ろうかなって!」
「やらなくてよかったわね。それやったら、本気で叱られてるわよ」
ねえ、と赤城は首を傾ける。鳳翔の喉を酒が温め、通り過ぎたあとはさっと涼しくなる。
「わたしっ……」
髪を背中に流した瑞鶴はいつもより大人っぽく見える。もともと空母勢の中では背が高いのだ。
加賀が瑞鶴と一緒の部隊で出撃し、負傷したのは半月前だ。艦娘の受けるダメージは艤装と装備がその大部分を吸収してくれるが、当たり所が悪かったか、加賀は肉体にも影響が見つかったため、通常の病院施設でしばらく入院することになったのである。ことの経緯について鳳翔はよく知らないが、自分の失敗が原因だと、瑞鶴がひどく落ち込んでいるらしいとは耳にしていた。
「鍛錬してたじゃない。毎日、出撃のあとも」
弓をひく瑞鶴の姿を鳳翔は見ている。「やってたわね」と、霧島がもう一隻助け舟を出した。赤城が大げさに目を丸くし、カウンターをはさんだ五航戦はますます首を縮める。
がたり、と椅子を揺らして初風が立ち上がった。首まで赤くした彼女は普段見せないような無邪気な笑顔でぺこりと頭をさげ、開いている戸口からふらふらと出ていった。
「大丈夫かしら、あれ」
「ワイン一杯でね」
「寮まで私、見とくわ。鳳翔さん、ありがとう」
足柄が後を追っていった。航空機整備班のスタッフたちが賑やかに、そして鳳翔たちに目礼しながら行き過ぎていく。彼らが客になることはめったにない。遠慮しているらしい。
波音がきこえてくる。海はまるで足元にあるように、音は空隙をみたし、建物や電柱を洗って、寄せては返す。泊地の施設はあらかた眠りについたらしい。町を遠く離れているから、狼のように叫ぶ酔っ払いや、爆音をたてて走りすぎる車もない。赴任したばかりのころ提督は、だからここはいい、とよく鳳翔に話した。少し寂しそうに。
「今日、鳳翔さんがお店あけるって。ちゃんと知ってはいるはずよ」
赤城は瑞鶴にそう言って去った。しばらくして霧島も帰り、入れ替わりにランニングシャツ姿の鬼怒と長良がやってくる。オレンジジュースをジョッキで飲みつつ、さえずり、レバー、ナンコツにアスパラと矢継ぎ早に頼むので鳳翔も少し忙しくなる。
残っていた串をほぼ平らげて二人は去り、いつの間にか扶桑も引き上げている。がらんとした店を見回すと時計は日付をまたごうとしていた。
鳳翔と目のあった瑞鶴が何か言いかけたのを、指を立てて制する。
「聞こえる?」
「え?」
「空母は、耳がよくなくちゃ駄目ですよ?」
「鳳翔さん?」
鳳翔は耳には自信があった。二式艦上偵察機の水冷エンジンだ。うまく飛ばしているようだが、隼鷹のいたずらのおかげで耳も慣れていた。遠ざかるかすかな風切り音の先に待ち受ける姿を思い浮かべると、自然笑みがこぼれる。
「あの。もう、店じまいですよね」
あきらかな落胆を声ににじませ、瑞鶴は洗った食器を拭いている。鳳翔は、拭き終えた皿を受け取り吊り棚に並べていく。
「今日はありがとう。助かったわ」
「いえ……」
「いい読みだったとは思うわよ」
「私は!」気持ちが顔に出やすい娘だ。「……別に、先輩に会えるかもって、そのためだけに手伝ったわけじゃ」
「ええ、わかっていますよ」
唇を噛み締め、瑞鶴は前掛けを外しにかかる。そろそろ、いいだろう。
「卵を出しなさい」
「え?」
「ほら早くして、瑞鶴」
あえてきつい口調にする。ピンとこない様子の瑞鶴が冷蔵庫をあける横からしめじとえのきを取り、卵と青ネギと、まな板の横に並べる。
「教えるから、あなたが作るのよ」
「え、え? 何をですか」
「ほらネギ刻んで。茸も。卵は三つ割って、あんまり混ぜすぎないの」
「ちょっと鳳翔さん!」
憤慨したように叫んで、それでも瑞鶴はおとなしく手を動かしはじめる。
「茸のはいった厚焼きね。加賀さんの好物なのよ」
瑞鶴の背筋がぴんと伸びた。振り返ろうとする頬を「ほら早くなさい」と指で押し返す。卵を割ると殻がボウルに入ったらしく、大慌てでつまみ出そうとしている。これは包丁を任せないほうがよさそうだ。
開けた戸口から夜風が吹き込み、灯したガスの青い炎を揺らす。
足音はまだ聞こえてこない。
特にめぼしいドロップなし・・・そうそうボスに繰り返し挑む海域ではないので、一発勝負で出なかったのは残念ですな・・・
居酒屋鳳翔、ラスボスの出てこない瑞加賀ですか。
自然発生的に司令部の片隅にできた店、決まったスタッフなどいるはずもなく、その日によって手伝いに来たり、セルフ気味に自分で準備したりするところは、「そのとおりなんだろうなー」と思えるところであります。
しかし、呑ん兵衛として「それはありなの!?」と、目をひんむいたのは飲み食いの取り合わせ。
カルーアミルクに塩辛?、プリン?、オレンジジュース?
むーん、やはり若いお姉ちゃんたちの集まりなだけに、そうなるのか・・・
今は当たり前の光景になりましたが、一応回転とはいえ寿司屋で唐揚げやパフェが目の前を通過し、隣でそれらをもりもりと食べられて目をひんむいたことを思い出しました。
普段スクリーンの向こうに姿を隠している提督は、どうやってここに現れるんですかねえ・・・?
似ているようで提督ごとに微妙に趣向の違う「居酒屋鳳翔」があるんだと思います。
ごちそうさまでした。
瑞鶴にチクリとやるのは、ほんの少し嫉妬しているのかなとか思ったりも。
赤城さんみたいな、かっこいい飲み方がしたいもんですが、まあ似合わんのであります。
足柄・隼鷹・明石あたりと、ひゃっはーと騒ぐコースでいいのです。
日向さんはアレですな、「出陣前の景気付けだ!」てな気持ちだったのでしょうか。
なんとなく似合うところがサムライであります。
しかし娘たちにはそういう風情が通じんのでありますな。嘆かわしや。
しかし艦娘を泣かせたらいけませんなぁ、夜戦提督殿(笑)
めぼしい……といっても本命は道中の飛龍ドロですから、中途撤退した場合含めてそれなりの分母になるんですが、出ませんねえ。
提督より蒼龍が寂しそうで、なんとも……。
SS、お読みいただきありがとうございます。
鳳翔メインとみせかけての瑞加賀ですね(笑)。「鳳翔さんのお店」ネタは仰るとおりいろんな個性がありますが、「兆治」を意識したせいで妙に男らしいお店になってしまいました。
カルーアに一番あわない定番つまみはなんだろう、と考えた結果が塩辛でしたね(笑)。誰に何を飲み食いさせようというのはあまり悩みませんでした。駆逐艦にお酒を飲ませていいのかは、ともかく……。
ことに団長には深く感謝しています。てーとく会議やラヴ茶以外ではあまり酒の付き合いはなく、一人で飲みにいくようなこともありませんから、私の酒席経験値はもっぱら皆様との時間に培われたものですゆえ。
ぬるいというか浅いと思われるところも見受けられたでしょうが、今後ともご指導ご鞭撻のほどを(平伏
夜戦提督って……一応、これはウチの泊地の話ではなくてですね(笑
でも青葉を旗艦にどーのこーのというのはけっこう実話かもしれない。たぶん嫌がってると思う(笑
お読みくださりありがとうございます。赤城さんもいいけれど、格好よく書けたかな、と思ったのは長門さんですかねー。
日向さんは出そうと思った時点で登場の仕方がきまっていました(笑)。鴨提督じゃないけど彼女は面白すぎますね。
赤城さんは物腰こそ違いますが「見て盗め」系の先輩であることにおいて、加賀さんと同じなんじゃないかと思っています。
しかし瑞加賀をメインにすえてからの書きやすさは異常(笑)。もっと広まるべき。先輩視点で眺めるとホンマ可愛い後輩ですね、瑞鶴って。
ホキュウちゃんで思わず噴いたら、瑞加賀出てきてなんて俺得なのかと小躍りいたしました。何この瑞鶴超かわいい。そして独特の香りが漂う日向がいいなあwwwww 決して浮いているわけじゃないけど、なんとなく穏やかに波を起こして去っていく感じが凄い日向っぽい!!そうそう、日向はこうじゃないとですね。まあ、うちの日向は波どころか嵐を起こしてましたけども。自分、どうもかなり日向好きみたいです。
それぞれの艦娘の飲み模様、美味しく頂けました。ごちそうさまです。それにしても、この後で瑞鶴の卵焼きを食べた加賀さんの顔と瑞鶴の顔…想像するとホント萌え死にそうです。
いや、その発想はありませんでした。
深海棲艦で和みネタを見せられると、毎日の出撃と撃墜になにやら不純な感情が交じりそうで困りますw
>居酒屋鳳翔
拝読致しました。
淡々とした、落ち着いた文体の中に、相変わらず登場人物達の特徴・魅力をよく捉えられた、変わらずの鎖六様節ですね。特に赤城さんや鳳翔さんの台詞に対して、厨房で見せる瑞鶴の「所作」等の行間から感情を伝える描写の妙にはいつも感嘆させられます。
台詞自体はそこまで多いわけではないのに、この瑞鶴はとっても魅力的。しゃべった時がもっと魅力的。物語の後の加賀さんとのやり取りを思い浮かべてニヨニヨできるのであります。
(敢えて"その後"の部分を描かないのもイイですね!)
よき短編を読ませて頂きありがとうございました。
お付き合いくださりありがとうございます。私なりに瑞加賀っぽいものが出来たので、鴨提督の琴線に触れればいいなあ、とは思っていました。
日向さんはもう、キャラがガッチリ固まってきた感です。なんかもう迷いませんね。こういうキャラが一人いると楽ですが、ついつい頼りがちではありますよね(笑
瑞鶴は日ごろの艦隊運用においてもコイツ可愛いなーとは思ってましたが、なんかこう先輩方にイジらせたときの愛らしさはすごいですね。
そりゃ加賀も赤城も翔鶴姉だけに独占させておかないわけです(笑
なんというかもう、書いていてもとても楽しいSSでした。
棲艦の子たち、よくよく観察するとデザインも凝っていて、魅力的なんですよね。「あちら側」専門に創作する人のいるのもうなずけます。日々の戦闘任務では憎たらしいこともありますが……。せめて妄想のうちでも、ヲ級やレ級だけでなくホ級あたりも愛されればよいと思うのであります。
SSについてのお言葉、ありがとうございます!
日向もそうですが瑞鶴も、なんか勝手に動いてくれた感じですねー。彼女を投入することは割と早い段階で決めたのですが、入れたとたんにストーリーの大枠が決まり、加賀さんの扱いも決まり、という感じでこれまさに幸運の空母となってくれた感じ。
「一生懸命やってるだけ、よ」
と言われそうですが、その一生懸命さで加賀さんをメロメロにしてほしいところです。
……旦那カッコカリの前で言うことじゃないな(笑