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うわ YOUJYO つよい

ちっちゃいおんなのこを抱きしめちゃいました。


まあ、そうです。ただの夢の話ね。
……と書いて、ろくな言い訳にならないことに気づきました。そういう夢をみた、ということではあるのだからね。
まあしかし、私にしてはそれなりに筋書きのある夢ではありました。
舞台は、どっかの専制的体制の国家。独裁といってもいい。
国王だか皇帝だか、ともかく国の頂点に立つ者の、実の親ではないが乳母的な存在の女性が、何かの罪に問われます。
何の罪なのかは不明なのですが、自由主義の政治体制下ではおよそ罪を問われないようなことらしいのです。
で、私の視点がどこにあるかといえば、立場は不明ながらただのオッサン。太めで眼鏡をかけている。およそうだつの上がらない風采のくせ、勇敢にも捕らわれる寸前の老女を救い出して、国外へ脱出するのです。
……精査に記憶をたぐると、アクション俳優のごとくちぎっては投げ、ではなくって、その君主に直談判して、適当な理屈で言いくるめていたような。「こういうことが公になると不味いですよ」とネチネチ弱点をついてね。
無事、脱出をしてとなりの国から振り返ると、そこは夢です、独裁国家の巨大な宮殿が見えている。宮殿というより碁盤状に四角い建物の並んだ、基地みたいな印象でしたが。
しかし、なぜかその乳母さんはせっかく抜け出した国に戻るのです。命の危険を顧みず。
たとえ悪法に基づき自らを罰しようとしていても、かつて慈しんだ情ゆえでしょうかね。
で、ふたたび謁見と相成ると、以前は姿を見せていなかった君主があらわれる。走り出てくる。
こんな感じ。

うわ YOUJYO つよい_f0071389_1445427.jpg





なんとゆーか。黒髪ロングで小学校高学年くらい。王様のはずなのに黒のトックリセーターにジーンズ、というあまりに地味な格好をしておられます。
彼女もまた、乳母である老女を慕っていたのです。でも王様だから、法に背いた以上は罰せねばならない。でも本当は、帰ってきてくれて嬉しいわけです。テンプレ的ツンデレ顔のまま、まっしぐらにこちらの腕の中に飛び込んでくる。
……オカシイですね。私はオッサンだったはずです。でもこの場面では、乳母的な老女の中に視点が移っている。
夢のくせに、しっかり抱きしめた感触までありましたヨ。
それでめでたしめでたしではなく、どこかまだ緊張した雰囲気があって夢は終わったんですけれど、この体験をもって十分にハッピーエンドですわな。





しかし……こういう夢をみるたびに「秘めた本質」だとか「無意識の願望」だとか、なんだか妄信しちゃってるところもありますけれど、果たして本当にそうなんですかね。
目覚めている間の心の動きには鈍感なくせに、夢でみたからとそれが「本心」であるかのように受け取る人は、世間にも多い気がします。
私自身、そういうところがある。無意識に発露された真意であると、なかば天啓のように思い込むところがありましたが、一方で自らを偽り、誤魔化すのも心の働きです。夢だからと疑いなく受け取るのは、いかがなものか。
むしろ、起きている間に自分自身のしっかりした操縦者足りえていないから、自覚的な心の動きから目をそらしているから、そうやってこぼれてくる断片的情報に、「真実の私」という虚像を見てしまうのかもしれません。
起きている間はちゃんと自分の声を聞いてろよと。

……まあつらつら書いたところで、ヨウジョを抱きしめる夢をみた事実は動かしがたいわけですが(笑
by sarok | 2012-10-21 14:48 | イラスト | Trackback | Comments(0)

そこそこ年季の入ったマリみてスキーの、やるせない日常アレコレ。


by sarok