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非常の日々

地震はおさまらないし、原発のニュースも気になりますね。
ボディブローのように効いてきます。……ま、しかし心配のしすぎは毒にしかなりません。
そも東京一人住まいで今のとこ被害がないんだから、ありがたく思わねば。


11日に大地震が起きたあとは、テレビの情報を眺めつつ、本棚から飛び出した本にCD、ダンボールなどで足の踏み場もなくなった部屋をひたすら発掘。
「お、このマンガこんなところに」などといらん寄り道をしつつ、たまに大きな余震もくるので、元通り積みなおすのは早急だよなあと、ともかくPCを掘り出す作業に集中してました。なにしろ電源が入っていて、後部ファンの出口に本が押し寄せて、そのままでは熱でどうにかなりそうでしたので。
日が暮れたあたりでなんとかネットに復帰。メールの返事をしたり電話を受けたりしながら、刻々と凄惨さを増していく被害状況をテレビで見続け……夜勤明けなんでうとうとしかけるんですが、ちょうどそこで電話がかかってくるんですな(笑
そして日付けも変わり、続く余震とニュースの洪水に疲れた私は手近のPSPを握ると、モンハン3rdにてやり残していた村最終クエスト『終焉を喰らうもの』におもむろに挑戦を始めました。
これは全クエスト中でも最も難易度が高いといわれるもので、しかもソロで挑まねばならない。それなりの装備ができるまではと放置していたもの。
なぜここで、とは我ながら思いました。しかし、ゆるりと全身を覆いつつあった無力感になんというか、抗ってみたくなったといいますか。
ニュースを背中で聞きながら、一度リタしたけれどなんとかクリア。
へこたれてはいないつもりでしたけれど、興奮状態ではあったのでしょうかね。その夕刻にはラヴ茶でお世話になっている織名さまのご卒業と就職をささやかに祝う会があったのですが、ほとんど寝ずに出かけていきました。新宿から恵比寿まで徒歩移動したりしたけれど、大して疲労もせず。
その翌日もまとまった睡眠がとれないままに出勤していきましたが、体が持ってくれるのです。
「これが非日常パワーか……」
などと得心しつつも、やはり持続はしません。分散するように疲労を解放して、数日たった今、ようやくなんとなく慣れてきたところでしょうか。


織名さまを祝った夜。お店は土曜なのに閑散として、デパートは早めに仕舞い、被害のニュースが繁く更新されて。
その後今にいたる非常の日々において、それは特別の光景ではありません。でも私はたびたび強く思いました。たぶん今夜のことは、ずっと忘れることはないだろうなと。
覚えておこうと思わなくとも、忘れないだろうと。
ほとんど確信していたのです。



これは日常ではないのです。どこに向かってというわけじゃなく、自分に言い聞かせているようなものですけれど、そう思います。
そして日常は帰ってくる。多少顔つきが変わったとしても。
自分の輪郭みたいなものをしっかり保持して日々生きましょうぜ。
by sarok | 2011-03-16 14:34 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

そこそこ年季の入ったマリみてスキーの、やるせない日常アレコレ。


by sarok